BookCover Challenge: ロックダウン中読んだ本。

前回の投稿から早10日。ここ数日でようやく回復した、と思える感じになりました。
今回のは、本当にしぶとかった…。なかなかスッキリしないままご報告が遅れ、ご心配をお掛けいたしました。
みなさんから頂いたメッセージ、とても励みになりました。

また、近況も続けて投稿いたしますね。

さてさて、ロックダウン中にバトンを頂いたままだったブックカバーチャレンジ。7冊(+2シリーズ…)いっぺんにリストアップします♪

好きな本をと思うと迷いすぎて永遠に決まらなそうなので、今回はロックダウン中読んだ本を並べてみました。

コロナ疑惑と肩の炎症でヨレヨレだった二ヶ月。「ぶり返して緊急入院」とか見かけるのが怖くてニュース見ない時期も長かったので、結構ゆっくり本を読みました。見返すと、一か月の自分の心理が反映されててちょっと笑えます。分野も各種入り乱れていますが、辛い時に寄り添ってくれる児童文学の存在はやはり偉大です。

お声がけ下さった方がた、ありがとうございました。遅れてしまって申し訳ありません🙏🏻 

1
トーベ・ヤンソン
「ムーミン谷の冬」講談社
ロックダウンで家にこもり始めた時、最初に本棚から出したのがこれ。特に好きなのは「ムーミン谷の彗星」と、この「ムーミン谷の冬」。心地いい冬眠からたった一人目覚めてしまったムーミントロール。冬の厳しさと孤独を体験したあとだからこそ感じる、春と命の素晴らしさ。自然の偉大さ。人の温もり。ムーミンシリーズの偉大さには、ひれ伏すしかありません。

2
ジャック・アタリ
「2030未来予測」プレジデント社
フランス人の本を読もうと思い、フランスの知能と言われるアタリの本を。多くを知りながらも柔らかくみずみずしい知性。ザ・ビジネス書みたいなタイトルでざっくりした内容ですが、アタリが長年あたためてきた思いが散りばめられています。合理的利己主義=利他主義にも深く共感。読むといろんな事を始めたくなります。素敵なオッさんです。

3
ル=グゥイン
ゲド戦記「影との戦い」「こわれた腕輪」「さいはての島」岩波少年文庫
熱で一番苦しい時に読み返したのがこれ。私にとっては子供の時からの生きるバイブルで、今回久しぶりに最初から最後まで丁寧に読み返し、たくさん力をもらいました。特に三巻、死との向き合い方を語るゲドの言葉が心に響きました。

4
ユヴァル・ノア・ハラリ
「Homo Deus」Penguin Random House
今読んでるのがこちら、イスラエルの人類学者ハラリ氏の近作。たまたま見たBBCのコロナ危機についてのインタビューが強烈で購入。「コロナも大きな危機だが、歴史を変える程ではない。それよりUnder skin surveillanceー人間の感覚のデータ管理化が実現する時、人類の歴史が変わる」と。そう遠い未来でもないそうです。

ホモデウスというタイトルは、私たちホモサピエンスの歴史が不死=神性を獲得するプロセスであることを示唆。ユニークな角度から人類史に光を当てながら未来を読み解くハラリ、鮮やかです。

5
Diana Wynne Jones
‘Howl’s Moving Castle’
「ハウルの動く城」の原作。ハウルを始めとする生気に満ちた登場人物と、くるくる動く空間感が好きで、落ち込みそうな時よく読んでいます。面倒を避けフラフラしているように見えて、実は来るべきものをしっかり見据えているハウル、頼もしい。ジブリの映画もありますが、原作の方がずっと好きです。

6
エルベン編
「命の水 チェコの民話集」西村書店
敬愛する出久根育さんの美しい挿絵に惹かれ、最初はチェコ語版を、この冬日本語版を購入。エルベンは、欧州各地で民話収集がさかんだった時期に、チェコの民謡や民話を編纂した人だそうです。詩の雰囲気もよかったし、民話のぶっちゃけたユーモラスな感じが面白かった。7歳になった子供に「パパどこ?」と聞かれるまで旦那の存在を忘れている女王(しかも当の父親は7年間塔の独房でおとなしく助けを待っている)など、個性が際立っていて素敵でした。絵も、これまた夢のように美しい上、フルカラーで楽しめます。

7
ルルフォ
「ペドロ・パラモ」新潮文庫
母の遺言に従って父ペドロ・パラモの住む町を訪ねた「俺」は、そこが死者たちの町だということに気づきます。どこからどこまでが現実、夢なのか。マジックリアリズム独特のファンタジックな空気感、乾いた硬派な文体、独特のリズム。何度も読んでしまう本。痺れます。

8
國分功一郎
「暇と退屈の倫理学」
暇と退屈…というと呑気な本に見えますが、余暇の過ごし方を考えると、生きる目的とは何か?いや、生きるのに目的とか必要なの?という、結構真面目な問いに突き当たります。これをラッセル、パスカル、ハイデガーからダニの目線まで駆使してなんとかオチへ持っていこうとするゴリゴリの國分さんの情熱に脱帽。じんわり生きる力をもらえる本です。

9 槇村さとる
「おいしい関係」集英社
「ガラスの仮面」を友人に、「一二の三四郎」を弟に譲った今、私が海外まで持ち歩いている漫画はこれだけ。(古!)最近TVでTop Chefというフランス料理コンペ番組を見ている事もあって、久々に本棚から出して16巻読了。料理ってデザインや本づくりに似ている気がして、読むたびエネルギーとインスピレーションをもらえます。つぶれたプチ・ラパンのオーナーのセリフ「なつかしいよレストラン。ちっとももうからないし、すぐつぶれそうになるし。焦るし怖いし悲しいし。でもそういうのが一番幸せなんだよ」が心に沁みました。

その他…
ブックカバーチャレンジの皆さんの投稿を見て、オースティン「自負と偏見」(中野好夫訳、新潮文庫)、「中動態」「100分de名著スピノザ・エチカ」國分功一郎、「春の戴冠」辻邦生、「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」ル=カレ、シュニッツラー「夢小説」なども手に取りました。どれもいい本ばかり。

お好きな方がいたら、お話できたら嬉しいです。