Book Illustrations「人形つかいマリオのお話」

ドイツの児童文学作家ラフィク・シャミさんの新刊「人形つかいマリオのお話」のカバー&挿絵を描きました。

「人形つかいマリオのお話」

ラフィク・シャミ 著
松永美穂  翻訳/ たなか鮎子 イラスト

Original edition (German) title: ‘Meister Marios Geschichte’

Amazon詳細

マリオのお話…とありますが、大部分が人形たちの会話で構成されていて、とってもユーモラスな物語です。
挿絵もたくさん入っているので(40点ほど描きました)、ご一緒に楽しんでいただけたら嬉しい限りです。


*内容紹介*

「おとぎ話の名手」として知られる
ラフィク・シャミが贈る
人形つかいとあやつり人形たちの
友情の物語

「もう、糸につながれているのはいや! 」
ハサミで糸を切ってしまった
あやつり人形たちが
はじめたことは……?

人形つかいのマリオは、
あやつり人形たちといっしょに
国じゅうを旅して、
自分で作ったお話を、
人形劇として演じていました。

でも、マリオが人気者になり、
同じ芝居を何百回もくり返すようになると、
人形たちはうんざりしてきました。

ある晩、王妃役の人形が、
ハサミで自分の糸を切ってしまい…?

「物語の名手」として知られるシャミが贈る、
人形つかいと人形たちの友情の物語。

人形劇のストーリーとして
作中で語られるおとぎ話も楽しい。
挿絵多数。
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ラフィク・シャミ
1946年生まれのシリア出身のドイツ語作家。1971年にドイツに亡命後、80年代からドイツ語で著作を始める。自伝的な物語集「蝿の乳しぼり」(西村書店)、両親の故郷に伝わるおとぎ話をもとにした「マルーラ村の物語」(西村書店)、8つの賞を受賞した自伝的長編「片手いっぱいの星」(岩波書店)などで人気を博し、「千夜一夜物語」を思わせるおとぎ話「夜の語り部」(西村書店)は20以上の言語に翻訳され、ベストセラーとなった。児童文学への貢献に対し、ドイツ・アカデミー児童文学大賞を受賞している。

翻訳・松永美穂
1958年愛知県生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学、ハンブルク大学に入学。早稲田大学大学院教授。訳書にシャミ「夜の語り部」(西村書店)、シュリンク「朗読者」(新潮社)等。