Book 新刊絵本「ゆきのひのプレゼント」A Present in a Snowy Day

冬の新刊絵本のご案内です☃️

ゆきのひのプレゼント表紙 (c) たなか鮎子

『ゆきのひのプレゼント』

作・絵/たなか鮎子  世界文化社 刊
1650円(税込)

雪の妖精スノーイーと、町の男の子ピコの友情を描いた
心温まる冬のファンタジーと美しい雪と氷の世界。

おなかをすかせた雪の妖精スノーイーが街で出会ったのは、ケーキ屋さんの男の子ピコ。
スノーイーはケーキを食べさせてもらったお礼に、ピコをすてきな氷のお城に招待します。

誕生日に起きたふしぎな奇跡……
心優しい2人の、友情と思いやりにあふれたお話です。

ヨーロッパの雰囲気を感じさせる、細やかで美しい絵。
雪の日が楽しみになる あたたかなストーリー。


「おはなしワンダー」の定期購読本が、
ハードカバーの市販絵本として生まれ変わりました!
カバーそでにはメッセージ記入欄や探し絵あそびも。
冬のプレゼントにもぴったりです。

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yuki


冬がおとずれると、幼い頃に過ごしたドイツでの思い出がよみがえります。

気温はマイナス15度まで下がり、町は雪で真っ白に。学校への道は凍ってツルツルになっており、弟とペンギンのように腹ばいになって通学したこともありました。

学校が終わると、友達と一緒にソリを引いて町外れの森へ出かけ、丘を何度もかけあがってはすべりおり、日が暮れるまで夢中で遊びました。ふわふわの雪に包まれた静かな森に、子どもたちの笑い声がひびきわたる、とても楽しい時間でした。


冬至の頃は、16時には真っ暗。
人々は早々に家に帰り、キャンドルや灯りをともして、静かな冬の夜を過ごします。ちょっとさびしいけれど、私はこの季節が大好きです。寒さと暗さに包まれた日々の中で、ちょっとした心のあたたかさがひときわ際立つ季節。すれ違う人の笑顔や朝のあいさつ、そして小さな気づかいが、日常にぬくもりをもたらしてくれるのです。創作がいちばん楽しい時期でもあります。

そんな冬に感じる心のあたたかさや、雪に包まれた静かな森で過ごした楽しいひととき。この物語が、みなさんの心にもそんなおだやかな気持ちを届けられたら、と願っています。

2024年10月 たなか鮎子

12月初旬より、原画展(池袋ジュンク堂)とブックハウスカフェでのクリスマス展示販売「ゆきのひのクリスマスマーケット」開催予定です。


ぜひお立ち寄りいただけたら幸いです。
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