Museum: ちょっとパンクなパリ自然史博物館
ロックダウン中ということで、いまだパリでは美術館・博物館が閉館したまま。
去年も夏の数ヶ月わずかに開いていたが、コロナウイルスを警戒してどこにも出かけられなかった。10月のキリコ展だけは、と思っていたら、2度目のロックダウンでアウト。
ガーン。
というわけで、家でちまちまと写真を見直していたら、こんなものが。パリの自然史博物館。

19年の夏、友人がパリに遊びにきてくれたときに、一緒に行った場所。
「恐竜の骨かー」と、気乗りせずにつきあったのだが、中に入ったとたん、そのスケールの大きさに圧倒された。
見てのとおり、建物の構造はいたってシンプル。
真ん中に大きなホールがあり、ぐるりと廻らされたバルコニーから下をゆっくり眺められる作りになっている。
でも、このシンプルでスケールの大きい建物がかなりオシャレだ。もちろん恐竜の骨も臨場感があって素晴らしいけれど、この博物館で私が一番好きなのは建物そのものだった。
アールヌーヴォーな手すりや階段、ちょっと世紀末スティームパンク的な柱の装飾。20世紀初頭…もしかすると19世紀末あたりから大事に使われていそうな、ガラスケースや年代物の陳列台。古いラベルの貼られ方まで、最高にかっこいい。


ホール以外の各階にも、小さな棚やガラスケースがたくさん並んでいる。化石やホルマリン漬け(泣笑)、細かい資料も展示してある。
写真を眺めていたら、また行きたくなってきた。
残念ながら、今年に入ってからフランスの美術館・博物館は一度もオープンできていない。が、先日とうとう! マクロン大統領のアナウンスがあり、5月後半からオープンするらしい。
パリにはたくさん見応えのある美術館がある。でも、19年に引っ越してきてから、ロックダウンのためにまだ行けてない場所だらけ。早く安心してインスピレーションをもらいにいきたい。
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